リニアアンプではなく、オーディオアンプの話です。
LOK局からオーディオアンプの修理依頼があり、お訪ねすると片CHの音が出ない状態でした。50年以上経ったソニーSTR-300です。
持ち帰り、テストすると音が出ます。配線、基板、部品劣化の各チェックを済ませ、振動テスト実施。正常に音が出る事から異常なしと判断しました。
そうなると問題はスピーカー本体と接続ケーブルになります。
お届けし、SPを接続すると正常に音が出ました。原因は故障ではなく、アンプの後ろにあるSP出力コネクター端子とSPケーブル挿入ピンの接触不良です。(RCA端子50年の汚れ)
端子とピンを磨き、抜き差しを繰り返しOKとしました。
次にプレーヤーも不調(片CH音出ず)と伺い、汚れた出力ピンCNを交換しましたが、変化無し。
アンプ側からたどり、アームの先のカードリッジの付け根まで正常なので、カードリッジ不良かなと思い取り外すとピンは金メッキピン。
カードリッジ不良で交換するしかないなと思い、戻して取り付けると何と音が出た。
金メッキでも50年の汚れには負けるようです。布でこすり磨きます。
久し振りにレコードの音を聴いて帰ってきました。
「後記」
現地でスピーカーケーブルの先につながるRCA端子コネクターをテスターチェックしたら導通がありSPより接触音を確認しています。
よってアンプの不良と判断したのですが、テスターチェックに問題がありました。
RCA端子ピンのマイナス部分は接触不良と思われる内側ではなく外側にテスター棒をあてていました。